「ふふふ〜んふん♪」


開け放たれた窓から、上機嫌な鼻歌が聞こえてくる。





―ロジロジキッチン(仮)―





「オィ。うるせェぞ。」


少し前髪の長い、つり気味のいかにも不機嫌そうな表情をした 見るからにまだ幼さの残った人物が、
ベッドから身を乗り出し鼻歌を歌っていた人物に向かって 一喝する。






「あ。ムヒョ!おはよう!!・・・て言っても、もうお昼だけど・・・。」


少年に一喝された青年は不機嫌そうな表情をした人物、ムヒョに向かって
笑顔で答えた。



「オメェはメシくらい静かに作れんのか、ロージー。」


「だぁって。今日のは、すごい自信作なんだよっ!」




ロージー、と呼ばれたその青年は
キッチンの前で、出来上がったばかりの食べ物を背に、
胸を張ってみせる。




「フン。美味いかどうかは知らんがな。」


「ムヒョぉぉぉ〜またそういう意地悪をっ。」



図星をつかれたからなのか、
涙目になりムヒョに向かって精一杯の反抗をする。


執行人と一級書記官(それも、仮免許)とでは、
身分が違いすぎる。
その辺りを考慮しているのか、いないのか、定かではないが
ロージーは、いつもムヒョよりも上からの目線で言葉を交わしたりしないように
気をつけてはいた。




「・・・で。今日の昼は何ダ?」

「えっへん。ニンジンたっぷりのチャーハンだよ!」



コホン、と咳払いをした後に、
オレンジ色に染まったチャーハンをムヒョの居るベッドまで 運び、お皿の中身を見せる。


「作り方はね〜・・・。」



ムヒョが眉をしかめたのにも気付かずに、
ロージーは昼食の作り方を自慢気に語り始めた。



「まず、ニンジンは、摩り下ろすんだ。
 で、そうしたら次に冷凍のミックスベジタブルと
 摩り下ろしたニンジンとご飯を炒める。
 絡まってきたところで、ちりめんじゃこを加えま〜す。
 最後に、味塩コショウで味付けして、完成っ!
 味塩コショウの塩気が、ニンジンの甘みを引き立てて
 すーごく美味しいんだよっ!!
 これはねぇ、一食約100円で作れちゃうんだ!
 すごいでしょ!?
 ・・・って、ムヒョぉぉぉ〜!!!」


「ヒッヒ・・・成る程ナ。まぁまぁな味ダ、ロージー。  オメェにしちゃあ、上出来だ。」



ロージーが料理の作り方の説明をしている間に、
ムヒョはペロリと平らげてしまった。
それも、ロージーの分までちゃっかりと。



「うわぁぁぁぁん。ムヒョのバカぁ〜!」


「さて、と。ジャビンでも読むとするか。」



ベッドから降りると、ムヒョは事務所のソファーの上に置いてあった
ジャビンというマンガ雑誌を手に取り、
何事もなかったかのようにマンガに没頭した。


ロージーは、そんなムヒョの姿を少し困ったような表情で
見つめた後、自分の昼食を作るべく、
もう一度キッチンへ立ったのだった。












*****あとがきという名の言い訳*****


こんなんで・・・いいのかなぁ?(苦笑)
まぁ、私の書くものって言ったら、
これくらいのレベルでしかありませんからね・・・。


こんな駄文ですが、ここまで読んで下さって、
ありがとうございましたm(__)m


















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