円サマの一日<It is Tiki to write.>
〜afternoon〜








しとしとと、か弱い雨が降り出した。



「雨カ・・・。」




ポツリと呟くと、今朝クロワッサンを閉まった食器棚を振り返る。




《カビてしまウ・・・》




「ティキ。報告書、書けた??」
「円サマ。もう少しお待ちを・・・。」
「あー・・・雨かぁ。折角外でミックとおにごっこしようと思ったのになぁ。」





窓の外を見ていたティキの後ろから、
覗き込むような格好でエンチューは空から落ちてくる雫を見上げて、
諦めの声を漏らした。



窓のヘリに肘を付き、ふぅと溜息をつく。
そんな様子を見ながら、ティキはある提案を思いついた。



「マドカ様。コノ家の中でやられてハどうですか?広さも充分にありますシ。」




あまりにも落胆した表情のエンチューを見て、
本来ならば人間のそういった表情を見るのがティキにとっては唯一の楽しみであったが、
この時ばかりは何故か笑顔になって欲しい、という考えの方が 先に頭をよぎっていた。







「あー。そっかぁ。ここでなら、おにごっこ出来るね!ミックー!!!」



ティキの言葉を聞いた途端、エンチューは笑顔に戻り、
別棟に居たミックを呼びに、ミックの名を叫びながら部屋を出て行った。




「クスクスクス・・・。世話の焼けル御主人サマだ。」



エンチューが部屋を出て行く後姿を眺めながら、
ティキはポツリと呟いた。













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「よーし、じゃあまずは僕が鬼やるから、ミック逃げてね。」
「へぇへぇ。捕まりそうになったら、こいつで応戦していいんだろ?」



ミックはそう言って自身の分身とも言える刀を大事そうに撫でながら
エンチューに問う。



「・・・うん、仕方ないなぁ。その代わり、僕もその時は手加減しないからね。」
「おっいいねぇ。それでこそやり甲斐があるってもんだ。」
「じゃあ、10数えるからねー。いーち。にーぃ・・・。」
「うしっ。血が騒ぐぜぇ!!!」




エンチューの開始の合図と共に、ミックが一目散に部屋の中を駆け回る。
数を数え終わったエンチューも、その後を追うように
方々へとミックを追いかけ、童心に返ったかのように
心から楽しそうな表情で純粋に今行っている遊びを楽しんでいるように見えた。



そんなエンチューをキッチンから眺めていたティキは、
ふとかかげられている時計に目をやり、
昼食の時間が迫っている事を知る。
今日の昼食は何にしよう。


ティキの頭の中は、その事でいっぱいになっていた。
















*****あとがきという名の言い訳*****

えーと。
グダグダですみません。
多分その内加筆するなりします・・・。


































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